[随感日記] 忘れていた記憶

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 今までずっと忘れていた弟のことを思い出したのは、柳原清子著「あなたの知らない『家族』を読み始めたからです。

 母は、臨月まで仕事に出ていたために、死産せざるを得ない状態にになったと後から祖母から聞いた記憶してます。
 小学校低学年だったということもあり、母が妊娠していたこともまったく記憶になくて、突然の弟の死だけが記憶に残っています。
 そして、今回のこの本の「Ⅰ 幼い子をなくして」では、突然ガンに罹った子供を亡くした母親の生々しい言葉が綴られています。
 と同時に、そんな母親の悲しみに理解を示せない配偶者に対する嫌悪感に似た感情が語られていて、それを読み進むうちに、まるで自分が責められているような、そんな居心地の悪さを感じました。

 ここで語られている状況はまったく違いますが、母もここに語られているように子供を亡くした悲しみに耐えていたのだろうかと、ふと思ってしまいました。
 というのは、そんな悲しげな顔をした母を見た記憶がないからです。
 というよりも、私自身が弟が死んだという事実をいつのまにかすっかり忘れ去っていたから、そんな眼で母を見たことがないから気づけなかったというべきなんでしょう。
 
 すっかり忘れてしまっていたことをこの本は思い出させてくれました。
 


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