[随感日記] 食べてない。
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久しぶりにご利用していただくIさんが、出勤と同時に
「お腹が空いたんだけれど、朝ごはんを食べさせてくれないの。」との苦情。
「Iさん、朝ごはんはもう食べてますよ。」と、同僚がIさんに説明します。
その時は、
「えっ、そうなの。」と、笑いながら納得されたようでした。
Iさんは、すこし耳が遠いので、補聴器を利用しています。
だから、すこしばかり人より大きな声を出されるんです。
先ほどの苦情から1時間後、同僚がそのIさんに
「Iさんお風呂に入りましょう。」と、入浴誘導の声掛けをしました。
そのときには、素直に肯かれました。
ところが、いざお風呂場にお連れして、着替えをお願いしたところ、大きな声を出されて、
「なによ、朝ごはんも食べさせてもらえないで、お腹が空いて、体がふらふらしているのに、お風呂に入らせようとするの。」と入浴拒否です。
同僚は、何度か説得を試みましたが、Iさんはまったく聞く耳もたずで埒が明きません。
同僚は、仕方がないので、
「Iさん、ではお昼ご飯を食べて、お腹がいっぱいになったら、お風呂に入りましょうね。」と、入浴介助を諦めました。
それから、Iさんは、大きな声で周囲の人に、
「ああ驚いた。
朝ごはんも食べずにお風呂に入れようとするのよ。
あなたたちも朝ごはん食べさせてもらってないのに、よく黙っているわね。」と。
それで、Iさんの周りにいたAさんに、
「朝ごはん食べてないんですか。」って聞くと、
「う〜ん、食べたような気もするけれど、覚えてない。」とAさんの答え。
記録を見ながら、
「今朝は、ご飯と味噌汁と野菜と卵の炒め物だったんですけど、覚えてない。」って、聞くとAさんは、考え込んで、「ああそれだったら、食べたような気がする。」との回答でした。
その答を聞いていたIさんは、納得できない顔をしているので、
「わかった。
朝ごはんのときIさんは、ここにいなかったんですね。
だから、朝ごはん食べなかったんですね。」と、かなり意地悪いなと思いながらIさんに伝えたところ
「朝起きてから、ずっとここに座っているけど、朝ごはんは食べてない。」と、自分の訴えを変えようとしません。
昼ごはんを食べた後。
また、Iさんからの苦情です。
「ここは、朝も昼も食べさせてくれないの。」
昼ごはんを用意した同僚は、
「Iさん、昼ごはんは私が作った料理を食べていただきましたよ。」と、話してます。
Iさんは、笑いながら、
「ああ、そうなの。」と、納得したような顔をしてますが、本当に納得しているのかは、判別できません。