専門家のコメントを掲載する、マスコミの真意とは?

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 通勤・帰宅時間を利用して佐藤友哉著「デンデラ」を読み終えて、今は5年前に出版された肥田舜太郎・鎌仲ひとみ著「内部被曝の脅威 − 原爆から劣化ウラン弾まで」を読んでいます。

内部被曝の脅威 ちくま新書(541)

内部被曝の脅威 ちくま新書(541)

 被曝は、日本が唯一の被害国だと思っていたのですが、とんでもない認識違いだということがわかりました。
 いちばん最初に原爆を製造し、大気圏での実験を行った米国においても被曝者の方が実在したんだということがわかりました。
 ただし、米国では被曝に関しては機密事項だったんですね。
 そして、読んでいて驚いたことは、米国のハンフォードの風下地区は米政府の灌漑整備によって米国有数の穀倉地帯で、あらゆる作物がここで生産され、もっぱら輸出されていて、その大部分を買っているのがファーストフード産業と日本の商社なんだそうです。
 ところが、このハンフォードエリアは、原子炉とすごく関係の深い土地なんだそうです。

 この本のタイトルにもなっている「内部被曝」は、本が出版されたころは、微量の放射性物質による人体への影響についても、相反する意見があり、決着はついていないとのことです。
 ただ、状況証拠を考えれば、人体への影響は少ないという意見には、個人的には賛成しがたいです。
 
 現在、放射能汚染された牛肉につて、マスコミが上げられています。
 そして、こういう記事が出ると、いつも専門家と称する人の「この程度では安心ですよ。」っていうコメントが掲載されるのですが、一体何を伝えようとしているのか意図がよくわかりません。
 その専門家のコメントが、巷では信用できなくなってしまっているというのに、わざわざ掲載する意味があるんだろうかと。
 以前、被災地の方が、「専門家の安心ですよっていう言葉ほど、信じられなくなってしまった。」というコメントを読んだ記憶がありますが、まさしく、そのとおりだと思いました。
 なのに、いまだに一部の専門家のコメントを掲載して、こういう状態になってますが、まだ大丈夫なんですよって、言いたいんだろうか。
 それとも、いまだにこんなコメントを言っている専門家がいるんですよっていうブラック・ユーモアなんだろうか。
 マスコミの真意が、よくわかりません。

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