死ねばいいのに

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 通勤時間は、昔から読書時間であった。
 ただし、従前は遠距離通勤だったので、往復3時間近い長時間だったので、読書時間に当てることができた。
 ところが、今回の通勤時間は、往復2時間で読書時間に充てる時間は、その3分の1ぐらいだから、従前のようには読書に集中できなくなってしまった。
 今回読了した本は、最近では珍しく小説でした。
 京極夏彦さんの「死ねばいいのに」というタイトルです。

死ねばいいのに

死ねばいいのに

 これは、27歳の女性が殺害された殺人事件を取り扱っています。
 殺害された女性の知り合いという若い男性が、その女性に関係した人たちの独白体という形で物語が綴られていきます。
 通常殺人事件の動機といえば、人間の欲が絡んで怨恨・復讐などというものになろうかと思いますが、ここ個々で取り扱われる殺人の動機は、ちょっと不可思議です。
 しかし、それが妙に説得力を帯びてくるところが、京極さんの手腕ということでしょうか。
 人間の醜い心理を鋭く抉り取った作品ではないかと思いますが、なぜだか読んでいる途中でカミユさんの小説「異邦人」の主人公であるムルソーさんを思い出してしまいました。
 彼の場合は、「太陽の光が眩しかったから殺した。」って言うのが、殺人動機だったかと記憶してます。
 こんな殺人動機を持ち出されたときには、世間はどう対応するのだろうと考えてしまいました。
 
 返却期間が近い未読の本たちが、列を作って待ってます。
 「早く次の本を読み出さないと返却期間に間に合わないぞ。」と、自分に叱咤を与えています。


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