帰り道
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今日の仕事を終え、駅に向かうバスに乗り込みます。
私が乗った次のバス停から、若い男女のグループが乗り込んできました。
そして、少し大きな声で、話しています。
聞く気はないのですが、彼らの声が大きいので、自然の耳に入ってきます。
で、何を騒いでいるのかと思ったら、さっき乗り込むときにバスの整理券を取り忘れたみたいで、気づいたときには、既にバスは動き出した後ですから、既に先ほどのバス停の整理券は受け取ることはできません。
で、降りる時どうしようと騒いでいます。
降車駅で、バスの運転手に説明すればいいよということで話は纏まったみたいです。
そして、終着駅に着き、彼らより先に降りたので、どういう結果になったのかはわかりませんが、こちらも興味がないので、そのまま駅へと向かいます。
改札までの途中の広場で、沢山の人だかりがしているので、つい野次馬根性で人垣の中から覗き込みます。
そこでは、最初にマジックで人を集め、その後自分のパフォーマンスを演じていました。
パフォーマンスの題名は「青」。
音楽に合わせての大道芸というか、パントマイム。
なかなかおもしろそうではありますが、ダンスにほとんど興味の私には、残念ながら・・・。
別の一角では、ストリート・ミュージシャンでしょうか、若者たちがギターの伴奏で歌を歌ってます。
こちらの方が、興味はありましたが、家路を急ぎました。
改札口の外では、たくさんの人たちが、待ち合わせをしています。
改札の中に入ると、今さっき到着したばかりの電車から吐き出された、サラリーマンやＯＬ、それから学生たちの群れが改札口を目指してます。
その群れに避けるように、プラットフォームに続く階段を目指します。
しばらくすると、都内に向かう電車がきたので、その電車に乗り込みます。
電車の中は、昼間と違ってガラガラです。
最寄り駅で降り、駅前の大型スーパーの脇の階段を上ると、そこは昨日通り抜けた公園に繋がってます。
子供たちが、皆帰った後の夜の公園には、オレンジ色の街灯に照らし出されたブランコ・滑り台・鉄棒・砂場があります。
その遊具たちは、今日の昼間遊んでいた子供たちのことを話題に話しているような感じです。
その公園を通り抜けると、目の前には、裁判所があります。
その裁判所の部屋の窓から明かりが漏れています。
きっと、あの部屋の中では、所員さんたちが残業をしているんでしょう。
