いやあ、よく歩いた。
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家の中に引きこもりっぱなしで、滅多に外出することはない。
なのに、その滅多にしない外出をすると、滅多におきないことに遭遇してしまう。
たとえば、外出するその前夜に大雪が降り、朝起きると雪が積もっていて、その影響で始発電車から大幅にダイヤが乱れて、そのために面接時間に遅刻してしまうとか、前回のように面接終了後に大地震で都内の交通機関がダウンして、帰宅困難者になってしまい７時間半も歩くとか。
そして今日は、京王線区間の変電関係の装置が故障した関係で、一定区間の折り返し運転になり、その関係でダイヤが混乱して、乗換駅に人が集中してしまい、通勤電車から遠ざかっていた私は、乗換え口付近の階段に立ち往生しそうになるのだが、うしろから、横から押されて、階段に躓いて転げそうになる。
という具合に、この一年間、滅多に外に出ることのない私が、外に出ると、日常的ではない事件に巻き込まれてしまうのは、私に運がないということなんだろう。
そんな運のない私が、これまた滅多にお呼びの声が掛からない面接を受けるのだから、なかなか採用のご縁ができないおいうのは、至極運のない話なんだと、最近自虐的に思い始めている。
先ほどの続きです。
改札を抜けて、これから向かう予定地に大体の目星をつけて歩き始める。
事前にネットで調べて徒歩で約３５分ぐらいということなので、散歩がてらみ歩き始めた。
町中に、親水公園が長く続いていて、その親水の両脇に番号札の掛かった植木がある。
そして、その傍には、その番号を記載した脇には、クイズ形式でその樹木の名前に関する立札があった。
いくつかチャレンジしたけれど、まったくわかりませんでした。
ただ、いまの季節は、やはり桜ですね。
満開に近い桜が、いろいろなところで目を引きます。
ピンクの花びらの桜、白い花びらの桜と、本当に春を感じます。
とブラブラと歩いて、建物の上に見える区民センターの立て看板で第一目標までたどり着く。
事務員さんに聞けばわかるだろうという希望的感想を持っていたので、そこの事務員さんから要領の得ない回答で、一瞬頭の中が真っ白になりそうになったが、別の担当者が気を利かせて、住宅地図を持ち出して目的地までの説明していただく、念のためにコピーを貰うことにした。
それを見ながら最終住所地を探すのだが、しかし思うようになかなか見つからない。
これは事務員さんの説明が悪いのではなく、私が方向音痴ということなのか、それとも道１本隔てると住所表示が変わってしまうこの住宅地の現状に問題があるのか、かなり余裕をもって家を出てきたつもりなのに、目的地が見つからず泣き出しそうになったが、なんとか地図に出ている公園が見つかり、難なく目的地に到着。
予定時間まで、後２０分と定刻には、少し早いが遅刻するよりいいだろうと、目的地の扉を開き、要件を伝える。
今日の面接は、面接だというのに緊張感があまりなくて、面接担当の方と茶飲み話というか面接担当者のいままでの苦労話を聞くみたいなことになってしまった。
今日の結果は、後日追手連絡しますということで面接終了。
よい返事が来ればいいのですが・・・。
駅に向かう途中にお寺があった。
やることはやったので、後は仏様の力を借りようと参詣した。
そのお寺を出ると、なんと道路沿いの塀には、えんま大王の全身像がありました。
その像の前には、手水鉢がある。
なぜ？という疑問に答えてくれるように、傍には説明書が掲げられてあって、それによると、えんま大王に水をかけることによって、嘘をついたことが水に流れるということのようだ。
水をかけようと思ったのだが、手水鉢には、柄杓はあるのだが、水はなんとなく濁っていて少ないし、えんま大王はちょっと高い位置にあって、なんだかかんだと勝手に理由をつけて、結局水掛はしなかった。
途中下車して、家まで歩いて帰ることにした。
駅前のマクドナルドで１００円マックを買って、食べながら歩く。
空を見上げると雲ひとつない青空で、太陽が眩しい。
暑くて背広を片手に片手に歩く。
なんとなく、サラリーマンに戻った気分です。
上り坂を上がって丘の頂上からぐるりと周囲を見渡すと、桜の白やピンク、菜の花の黄色が実に綺麗だ。
丘を下って橋にたどり着く。
戦前までは、この辺りは水田地帯だったらしいが、今は産業廃棄物置き場や工場団地に姿を変えてしまい、過去の面影はまったくない。
