帰宅困難者になんかなるものか

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 本日は、午後から恵比寿に行く要件があり、午前中に出掛けた。
 そして、恵比寿で要件を終え、ちょっと欲を出して、恵比寿から六本木通り沿いを、六本木方面に歩きはじめたところ、真っすぐ立っていられない衝撃を受ける。
 先ほどの要件で普段使っていない神経を使いすぎて、体調を崩してしまったか、まさかこんなところで倒れてしまうのかと思いながら、塀に寄り添ってしまった。
 しかし、私の数10メートル先にいる初老の女性と中年の女性も、立ってられなくて近くの立木に捕まっている。
 回りを見ると信号がすごい勢いで揺れている。
 今まで過去ビルの中にいてすごい揺れを感じたことはあるが、地面の上に立っていられないほどの揺れというのは、生まれて初めての体験です。
 やっと、揺れが止まり、さきほどの中年の女性が携帯電話を操作しているけれど、
 「繋がらないわ。」と隣の初老の女性に説明している。
 その二方と行き交ったあと、今度は理容院の前の歩道に沢山の人が集まっている。
 沿道を歩いていくと、そうやってビルの外に出ている人の集団にぶつかる。
 そして、口々に先ほどの地震の大きな揺れの話題で一杯です。
 あるビルの前には立ち入り禁止のロープが張られていて、傍にそのビルの関係者の人が、
 「ビルの壁が崩落しているので、ロープの中に入らないでください。」と注意している。
 確かに、ビルの壁から壁の一部がおちてきている。
 六本木ヒルズビルの前には、防災ヘルメットを被った外国人が2人、背中には防災用の袋を背負っている。
 中心部に近づくに連れて、白い防災ヘルメットを被ったり手にもったりしている人の姿増えてきた。
 ビル前の路上は通行止めにして、そこで白いヘルメットを着用した沢山の人が集まって、ここまでは声が聞こえないのですが、何か事務的な伝言を行なっているようです。
 道路の向かいのビルに向って携帯電話で写真撮影をしている人がちらほらといる。
 何を撮影しているのかと、その被写体のD社のビルを見ると、なんと窓ガラスが数十枚も割れています。
 えっ、こんなに被害が出てるんだと、初めてその被害に驚きました。
 目の前には、その被写体に指を指す若い男性とその隣でそれを見て笑っている男性、なんか釈然としない。
 そして、地下鉄駅前にも、沢山の人が集まっている。
 何事かと思いきや、先ほどの地震で運転見合わせですとの説明。
 そして、地下鉄駅から出されたみたいです。
 沿道を沢山の男女の人並みが延々と続いています。
 近くのJR新橋駅に迷いながらやっと到着。
 そうすると、そこにも沢山の人が集まっていて、駅員さんの説明だと、運転見合わせで、再開の目途は立っていませんと、平身低頭の説明です。
 仕方がない、ここでじっとしていてもしょうがないので、とりあえず鉄道線沿いを歩いていけば、運転再開の可能性もあるのではないかと歩き始める。
 東京駅の前のバス停のコンクリートのお立ち台には、乗り切れないほどの人が、バスが来るのを待ってます。
 歩道では、重たい荷物をゴロゴロと引張っている男女4人組の外国からの旅行者でしょうか、旅行日程の中にこんなハプニングがあるなんて想像だにしないですよね。
 ホテルの前で、お互いの顔を見合わせて、何か言いたそうです。

 神田駅に到着。
 そこでも、駅員さんの説明は、運転見合わせで、再開の目途は目下立ってませんとの説明。
 とにかく、歩けるところまで歩こうと、歩道を歩いている一団の中に紛れて歩き始める。
 国道4号線沿いを春日部方面に向って歩きました。
 前を歩いている女性たちは、ずっと話しています。
 いえいえ、若い男性もずっと話しています。
 「これ一人だったら、歩けないけれど、グループだと歩けるわね。」と言いながら。
 「こんな時に、営業で自分の住まいと真反対の場所だと泣くよね。」とか、
 「支店長と連絡取れた。今日は、奥さんの実家に泊るみたいで、実家に電話してるんだけれど、連絡取れないんだって。」とか、
 「事務所内はすごい揺れでしたが、社員は皆無事でした。
 それで、来週のですね・・・」は、携帯電話に話しています。
 途中で何軒かコンビニに立寄り、菓子パンをゲットしようと思って商品棚を見ると、売り切れでありません。 考えることは一緒ですね。
 狭い店内に若いサラリーマン風の男性が、弁当にカップ麺に飲料水、それからスナック菓子を大量に買い物籠に入れてます。
 事務所に篭城を決めたようです。
 南千住に着いたころは、とっくに日が沈んで、真っ暗です。
 つくばエキプレス南千住駅の前は、シャッターが下ろされ、本日は運転再開予定なしとの張り紙が貼られていました。
 駅前の交番には、人だかりです。
 集まった人たちは、自分の帰る場所の道を聞いています。
 で、私も、
 「6号線は、どっちですか。」と、その警官に質問したのですが、
 「6号線って何?」
 「だから、国道6号線ですよ。」
 「北千住に行くには、国道4号線を使ったほうがいい。と説明しているんです。」
 「いや、その先の松戸に行くには、6号線の方がいいんで。どっちですか。」と質問しても、回答なく
 ちょうどそこに現れた一市民の方が、
 「ああ、それならこの道を真っすぐいって、ぶつかった所を左折すればいいよ。」と教えてくれた。
 「ありがとうございます。」とその方にお礼を言い歩き始めました。
 国道6号線に出たところ、私同様に千葉方面に向っている人たちが、北上しています。
 東京都と千葉県の県境である江戸川に到着。
 この橋は、きっとびっくりしているんじゃないか、こんなに沢山の人が途切れることなく歩くのは。
 車道には、まるで帰省のときのような渋滞です。
 恵比寿駅を出て、7時間半、やっと自宅に到着。
 太ももが痛い。
 足を曲げることができない。 
 明日・いや明後日以降は、きっと足腰が痛くなるだろうな。
 私が到着してから、1時間後に長男が帰宅。
 彼も、朝から新宿に行き、この地震に遭い、新宿から6時間歩いて帰ってきました
 次女は、朝早い出勤で、地震発生前に帰宅しましたから、歩いて帰る被害には遭わなかったのですが、家の中での後片付けに追われたみたいです。
 相方は、午後から出勤で、通勤電車に乗車しようとしたら、地震発生。
 まぁ、電車も動かないし、携帯電話も掛からなくなったから、とやかく言われることもないと判断したみたいです。
 歩いている時は、どうして時代遅れの公衆電話にこんなに人が並んでいるんだろうと不思議に思ったんですけれど、帰宅後TVを見て納得しました。
 私は、携帯電話を持っているのですが、機種が古くて電話するとすぐにバッテリーがなくなるので、殆どメールに使ったことがないのです。

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