「ぼくらはみんな生きている」を読んで。
にほんブログ村
先々週ぐらいに放映されていたTV番組で紹介された方を読み終えたところです。
その想像を絶する環境の変化のなかを凄いなという感想と、もし自分が同じ境遇に陥ったとしたら、どうなるんだろうという不安を覚えました。
ぼくらはみんな生きている―18歳ですべての記憶を失くした青年の手記
- 作者: 坪倉優介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2001/05
- メディア: 単行本
- クリック: 38回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
たしかに、この方のように殆どの人が体験できない特殊な境遇に陥り、再度誕生から一般人としての生活できるまでのことを再学習するということは、なんとも過酷な試練だと思います。
だけど、それで今まで何気なくわかったふりをして、見過ごしていたことを、改めて発見するということは、それでそれでよかったのかなと思います。
そして、その体験を本を読みながら追体験できたことは、著者に感謝です。
というのは、著者の視線で物事を見ると、ごく当たり前のように生活していることが、すごく新鮮に見えてきます。
そういう見方ができるんだよという著者のメッセージには、心地よい衝撃です。
ただし、TV放映の時、茂木健一郎さんが説明していましたが、事故後から彼の脳中で起きていたことは、奇跡なんだそうです。
通常では、起こりえないことなんだそうです。