ニューヨーク アイラブユー
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たまたま有線放送にチャンネルを合わせたら、放映していたのがこの映画です。
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- 発売日: 2010/08/27
- メディア: DVD
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オムニバス形式で、いろいろな愛が語られてゆく。
若い男性達の場合の愛は、精神的なものより「性欲」に重点が置かれている。
印象に残ったのは、老齢の夫婦のエピソードだ。
病院帰りの夫婦の会話は、憎まれ口のいいたい放題。
骨折した夫は松葉杖をつきながら歩いている、その横を妻が憎まれ口を叩きながら歩いている。
横断歩道では、妻は夫を置いて渡り終えるが、夫は信号が変わるまでたどり着けない。
その姿を見て、夫は自力で妻より早く歩こうとする。
そして、2人が海岸にたどり着いた時、2人で海を見る。
最初はお互いの距離が開いているが、次第に妻は夫の肩に頭を載せ、2人がお互いの愛を共有し始める。
これが実にいい雰囲気なんです。
長い間お互いいいたい放題で来たけれど、それは決して嫌っているわけじゃないんだと言うことを二人が共有し始める時、突如その背後で若者が、スケートボードで走り抜けていく。
老夫婦の感傷的な時間は、突如破られるのです。
そして、また日常的な憎まれ口の応酬。
そういうエピソードが大都会ニューヨークを背景にして展開していくのです。
先週のはてなさんの今週のお題の印象に残った映画の一つになりました。
チーズの夕散歩を終わってみたのが、石原裕次郎主演「世界を駆ける恋」(1959年制作)です。
原作者は、武者小路実篤さんの作品です。
途中までは主人公同士の恋愛が、順調に進んでいきます、これで終わるわけないよなと思ったとおり、ラストで悲劇へのどんでん返しが待ってました。
それよりも、昭和34年当時の東京の風景が出てきます。
皇居付近はわかりました。
とにかく、今と違ってゆったりとした時間が流れていたんだなぁとその隔世の感を覚えました。
映画「夕日丘3丁目」の舞台となる時代と同時代に作られた映画ですが、まったく生活空間が違います。
こんなハイソサエティな生活も、当時はあったんだと気づかせてくれた映画でした。