日本庭園について
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今から40年以上も前に、「太陽の塔」で有名な大阪の千里丘で「大阪万博」が開催されました。
そのとき初めて、わが家一家は、新幹線に乗車して、大阪・東京という日本の都市にでかけることになりました。
その大阪万博なのですが、大方の方はアメリカ館・ソ連館に絶対行くぞとその当時では凄い行列を作ってました。
私の場合、自分でも説明のしようがないのですが、どういうわけか皆さんが一斉に騒ぐもの・ことにその時は興味を持つことができず、その良さがわかって始めて騒ぐ、まぁその時はブームは去ってますから、殆どその話題について話す人が回りにいないという状態によくなります。
そして、大阪万博についても、殆どの人が万博会場では、先ほどの2館を訪問するぞという行列を横目にこれまた説明がうまくできないのですが、「日本庭園」を体験してみたいという欲求が抑えきれずに、そちらに出向きました。
瀬戸内海の片田舎を住処にしていましたから、それまで日本庭園を実体験した記憶がまったくないんのです。あるとすれば、本もしくはTVを通じての疑似体験しか思い当たるものがないんです。
だけど、凄く「日本庭園」に憧れていました。
そして、展示されている「日本庭園」は、万博開催に間に合わせた擬似的モニュメントではありますが、それなりに感動を覚えました。
そういう記憶が頭の片隅にあったのでしょう、たまたま図書館の中をうろついていたら見つけたのが、この本です。
「日本庭園」の歴史が、縄文・弥生時代から連綿と綴られています。
そして、この本を読みながら思ったのは、このような本が電子書籍化されれば、文章を読みながら、該当の地図・動画・年表と付け合せて一つの画面で見ることが出来るようになれば、もっと面白くなるんだろうなぁと空想しながら読みました。
バックミュージックを流してもいいのか、しかしそうなると今の観光案内ビデオと変わらないじゃないかいやいや本を読みながら自分で地図・動画・年表等を自分の興味でいろいろと選択するのだから、既存の観光案内ビデオとはまったく違うものになるとひとり頭の中で空想しながら読んでます。
この本によると平城京以降の庭園が、日本独自の文化を持つようになったようですね。
それまでは、お隣の中国・韓国の影響を受けていたとのことでした。
江戸時代以降に現在残る総合的日本庭園ができたとのことです。
またその中で、回遊式庭園の様式的確立は、現在「桂離宮」で名高い「桂山荘」だそうです。
この桂離宮は、豊臣家が滅んだ大阪夏の陣(慶長20年1615年)の後に、元豊臣秀吉の養子であった八条宮智仁親王(1579〜1629)が、新たに所領となった桂川右岸(西岸)の地に御茶屋(別荘)の造営を企画したことが発端だそうです。
- 作者: 小野健吉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/02/20
- メディア: 新書
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