「わたくしが旅から学んだこと」を読んで
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昨年の9月頃に新刊図書として、図書館に掲示され、すぐに予約をしたのですが、先客の方が沢山いて、年がを開けて、順番が回ってきました。
それは、兼高かおるさんの「わたくしが旅から学んだこと」という本です。
「−目次ー
人生三分割。学んで、尽くして、あとは自由に
第一章 「世界の旅」は、人生の学校だった
第二章 旅をしながら見えてきた世界、そして、日本
第三章 地球のたびは180周。
人生の旅はまだ1周目」
わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!
- 作者: 兼高かおる
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 24回
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書かれている内容は、昨年の末に、某国営TVに出演されていた時に話されていた内容とかなり重複してますが、文章で読むとまた一味違います。
TVを見ていたときにも思ったのですが、やっぱりこの方は、実に運のいい人なんだと思います。
それは、自分でも気づいていらっしゃって、「人には誰しも人生に二度、大きな運がある。小さな運は何度でもあるでしょうが、大転機を迎えるような運は二度。(中略)そして、運のいい人は、それを取り逃がさずに、いい波がきたときに上手に乗る。まるでなにかに導かれるかのように。
一方、波に乗り損ねて悪い方へ悪い方へといってしまう人も見てきました。人柄の良し悪しに関係なく、なぜかチャンスを逃してしまう。お気の毒ですが、はたからはどうすることもできないのです。それもまた運なのですから。」
この方が書くから、この言葉にすごい説得力があり、「まぁなんと達観した人生観だろうと」頷かざるをえませんでした。
また、こんな言葉も素敵だと思いませんか。
「人生においては、いい人との出会いが大きな運をもたらします。自分にどんな才能が合あっても、それを認めてくれる人、発見して伸ばしてくれる人、それを世の中に広めてくれる人がいなければ埋もれてしまうのです。」
自分の今までが経験してきた旅から学んできたノウハウを、親切丁寧に紹介されています。
また、現代の日本に対して辛口の批評もされていますが、それは日本という国を本当に愛しているからだと思います。
とにかく、耳に痛いことが書かれてます。
今のこの国のベスト&ブライテストの方々に読んでもらいたい内容です。
ご自分が80歳の齢を重ねてこられたから、言える言葉として、
「年を重ねると、体が思うように動かない、ペットが思うように飼えないなど、いろいろと不自由が生まれます。その分、忘れる自由はあってもいい。
年を重ねてきて自分が変わったのに気が付きました。
ひとつは人をほめるようなったこと。以前はいい面を見ても言葉にするのは自分が上から見ているような気がして言えませんでしたが、今は人のいい所を見てそれを自然に口に出すようになりました。二つ目は謝る言葉がすらっと言えるようになったこと。以前はわたくしが謝るべきことはしていないのだから、という気のほうが強かったのです。
人生長生きすると思わぬ変化があるものです。」
まだまだ、私なんかこの方に比べる(そもそも比べることがおこがましいのですが)ガキみたいなものです。反省。