[随感日記]小飼弾氏の著書を読む。

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小飼弾氏は、著名なブロガー、プログラマー、投資家である。
勢古浩爾さんに言わせると、ビジネス書「もどき」本で紹介があり、興味が沸き読み始める。
1冊目が「新書がベスト!」 − 確かに、新書は読みやすく、またそれなりの情報が満載されている。
かく言う私も、学生時代から「岩波新書」「中公新書」「講談社新書」を読んできているので、書かれている内容には納得した。しかし、現在は、各出版社から新書が出ていることを知った。
そういえば、もっぱら図書館ばかり利用して、本屋さんにはほとんど行ってない。
新刊本も、新聞もしくは他の人のブログで間に合わせてる。


次が、『小飼弾の「仕組み」進化論』(日本実業出版社)だった。
確かに、ビジネスにしてもなんにしても「仕組み」を考案した人というのすごいと思う。
特に、現代は仕組みを作って、それをビジネスにしてしまえば、それでその後の経済的な安定を得ることができる。
だから、誰もが血道を上げるのはよくわかる。
だが、それを手にする人は、本のごくわずかな本当に人生にツイテイル人だと思う。

それから、今回手にしたのが「働かざるもの、飢えるべからず。」である。
副題が、「ベーシック・インカムと社会相続で作り出す「痛くない社会」」である。
本書は、2部構成になっている。
第1部が「痛くない社会」への方法序説
こういうタイトルをみると庄司薫さんの「馬鹿馬鹿しさの中で犬死にしないための方法序説」を思い出してしまう。

第2部 理想の社会をめぐって 小飼弾さんVSアルボムッレ・スマナサーラさんとの対談です。
アルボムッレ・スマナサーラさんは、スリランカ上級仏教の長老です。
現在は(宗)日本テーラーワーダ仏教協会で初期仏教と瞑想指導に従事しているそうです。
そして、私の関心があるのは、この第2部の小飼さんとスマナサーラさんとの対談です。
スマナサーラさんの著書の中の「仏教は心の科学だ」という言葉にインスパイアーされた小飼さんとの対談が始まります。
その対談の中でスマナサーラさんの言われた言葉で、私が気に入った言葉を拾ってみます。

 ・お釈迦様がおっしゃった幸福になる秘訣は、 
  − いつでも、どうなっても満足を感じなさい、充実感を感じなさい。
 ・西洋は物質中心でしょう。彼らは世界中を不幸に陥れています。
・・・この戦争の世界は東洋人がつくったものではありません。
 ・人にあげれば増えるというのが、仏教の方程式ではふつうのことなのです。
 ・お金を儲けるということは、誰かから取るということです。・・・能力のない人からある人に流れる。

 ・他人に指をさすなよ、それをしたら終わりだ、・・・もしだれかが殴りに来たなら、よければいい。
逃げればいいのです。
やはり自分の欠点をはっきりさせることが、人間にとって大事なのです。
 ・私自身、大家族でしたから、親はかまってはくれませんでした。
子どもですから、親に愛されたいしかまってほしい。
「いい子だねぇ」とちょっと背中を叩いて欲しいのです。
ですから、親に売り込むために一生懸命頑張りました、自分を売り込んで、親が買ってくれれば「おまえはいい子だ」と言ってくれる。
それがとても嬉しいのです。
 ・自分自身で真理を発見しなさい。
  自分で追求して、そのあとで「あ、なんだ」と発見するのです。
 ・日本人というのは仕事がないと情けない、申し訳ないと思う人種なのだと思います。
 ・生命は本来残酷な存在です。そうでなければ生命としてなりたちません。
  そのような生命の本能に逆らっている事を承知のうえで、「生きとし生けるものが幸福であるように」というモットーで、生きてみなさいというのが仏教の道徳なのです。

 ・ベーシック・ニーズとは、
  命をつなぐために、最低限ひつようなもの
  食べるもの    托鉢
  服        あちこちに捨ててあるものを縫い合わせてきなさい、それが標準であると。
  住むところ    木の下が標準
  病気になったら  牛の尿を飲みなさい
  皆が税金を払っているのだから、その義務は政府にあるんです。
 * 毎年80兆円の財産が、その持ち主を失っています。日本の人口で割りますと、一人一月5万円(小飼弁)


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