光と影

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半月ぶりにまた、都内に出かける用事ができたので、午前中に家を出た。
午後2時ぐらいで今日の予定の用事を済ませて、事務所のあるビルを出る。
また、散歩がてらに都内を歩いてみようと、通産省前の道路を皇居方面に向って歩き出した。
歩き始めてすぐに目についたのは、歩道脇で同じ作業服を着た6人の結構若い男性たちが、無心に草むしり作業をやられていることだ。
今日は、曇って暑くはないが、この短い歩道に、これだけの人数を投入して作業をしているのは、なぜなんだろう、仕事がないってことなのかなぁという雑念がむくむくと沸いて来た。

今日は、日比谷公園には立ち寄らずに、公園沿いの歩道を皇居方面にひたすら歩いた。
外堀前の交差点から、外堀脇の道路にパトカーに挟まれた黒い車を発見した。
その周りでは、数人の警官が黒いスーツの男性を取り囲みなにやら立ち話をしている。
かなり遠いので、話しの内容はわからない。
でも、なんだか気に掛かる。
野次馬根性が、体の中からムクムクとあわ立ち始める。
しかし、立ち止まって凝視するのも大人気ないと、横断歩道を渡りながら、偶然見たという雰囲気でチラチラと横目で見ながら通り過ぎる。
でもやっぱり、何があったのかすごく気になる。
皇居前の松林には、前回よりも多くの人が、シートを敷いて全財産が入っているようなキャリーバックをシートの上に載せて休んでいる。
噴水公園を抜け、地下鉄大手町駅を越え、お茶の水方面に足を伸ばす。
このあたりは、クールビススタイルのビジネスマンが、青い紐にIDカードをぶら下げて、ビルから出て来て、ケータイ片手に話している。
きっと、プライベートな話でもしているのだろう。
ビル街にでた、横断歩道近くでタクシーから降りてきた若い男女、スラックススタイルのすらっとした女性が、お目当てのビルを見付けて、「あのビルね。」って、男性社員に指示を与えている。
自転車で傍を追い越して行った男性2人は、聞こえた会話内容からみると先輩・後輩の営業マンのようだ。
結構、自転車での営業周りが多いところだ。

万代橋を渡り、神田明神下まできたとき、ビルの間にぽっかりと空いた公園を発見する。
公園の周りでは、沢山の男性が、喫煙タイムのひと時を過ごしている。
まぁ、ここは路上禁煙地区だからなぁ。
公園の前に立て看板発見。
「なにが書いてあるのだろう。」と看板の文字を読む。
「えっ、ここは、あの『南総里見八犬伝』を書かれた滝沢馬琴先生の居宅後だって。」
南総里見八犬伝』は、小学校の学級文庫に子供用の本があり、それをを読んで、いたく胸を躍らせた思い出がある。
あの作品の作者が住んでいた場所かと思うと、少しばかり感慨深いものがある。
しかし、今は公園となって、その当時の面影は何も残っていない。
滝沢馬琴は、この地に12年間住み、その後四谷の方面に引越されたとのことであるから、もしかしたら、引越先の四谷の方面には、そちらの方には居宅が残っているのかな。
公園の中の遊具地帯には、禁煙の立て看板が建っている。
その立て看板の下での喫煙は、不味いんじゃないかと一人ごちながら通り過ぎた。

上野公園前のデパートには、空中通路がある。
そこには、座席があるようで、ガラス越しにその席に座っている人たちが見える。
まるで、空中に浮んでいるようで、おもしろい。
横断歩道の信号待ち、隣の若い男性は、ケータイ片手にビジネスの話をしている。
こうやって、並んで二人が立っている。
あたりまえの事だけど、こうやって信号待ちをしていても、私には、まったく経済的価値は生まれない。
しかし、隣の若い男性は、経済的価値が発生しているのかとなんともいえないやりきれなさを感じた。
上野恩賜公園に到着、歩き始めて大体1時間半が経過。
公園入口の石垣では、たくさんの人が腰を下ろして休憩中。
午後3時前、上野駅から多くの老若男女が出てくる。
この人たちは、これからどこへ行くのだろうかと、少し興味を持つ。

夕方、愚犬チーズを連れて夕散歩に出る。
ふと、見上げた西の空には、太陽のスポットライトを浴びた光る雲とそのライトから外れた暗い雲が見えた。太陽の光は、すべてを平等に明るくは照らさないのだと改めて思った。


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