〔随感日記〕構造的弱者って?

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前回の続です。
いま、内田樹さんの著書『下流志向』を読んでいるのですが、読んでいくうちに、この国の舵取りをしている人たちの考え方がわからなくなってきました。
この本によると、従前からマスコミ等で「自己決定・自己責任論」が取り上げられていますが、この理屈は、内田先生の説明だと「自立した人間」ではなく、「孤立した人間」を作っていくんだそうです。
「自立」と「孤立」とは、全く似て非なるものです。
ところが、マスコミ等はそのことを、全く指摘せず、「自己決定・自己責任 ⇒ 自立した人間」と説明しているんだそうです。
ところが、内田先生の説明だと、この理屈を推し進めていくと、最終的には「構造的弱者」を多数生み出していくんだそうです。既に発生してます。

この理屈で、生き残れる人間は、リスクヘッジ(2人以上の人間がいないと理論的に不可能、一人ではできない)が取れる集団だけなんです。
リスク社会だと主張されているんですが、「リスクヘッジ」については、誰も説明しない
。現在のこの国で、リスクヘッジできる階層は、政・財・官の人たちってことですね。
一般の庶民には、リスクヘッジできないから「構造的弱者」に陥っていくしかないということになります。
ということは、政財官の人たちは、日本国民の大半を構造的弱者に仕立て追い詰めるってことなんでしょうか。

う〜ん、そこのところが、よくわからないんです。


日本の政財官の閨閥に関しては、広瀬隆さんが詳しく調べてらっしゃいます。
参考までにあげておきます
 『私物国家』(光文社)
 『持丸長者』



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