シート１枚の幸福

この町の真ん中あたりに、大きな公園があります。
周囲を小高い山に囲まれた窪地にあります。
公園の中には、水鳥が飛んできてそれを観察できる大きな池があります。
小高い丘の上には、縄文時代の竪穴式住居も作られています。
その公園一面に芝生が植えられています。
通常の公園であれば、芝生の中は立入禁止ってことが多いんじゃないかと思いますが、この公園は立ち入り自由です。そんなに珍しいことでもないかな。
そんな公園の真上に公園を縦断する陸橋が架かっています。
今日、たまたまその陸橋を自転車で通りかかりました。
上から見る公園の全景は、緑が多くてなかなかみものです。
公園の中には、お盆だというのに、何組かの家族が遊びに来ていました。
私が、通りかかったのは、ちょうどお昼時でした。
その何組かの家族は、簡易テントを立てその横に大きなシートを１枚広げてます。
そのシートの上には、お爺さんとお父さんとお孫さんかな、お婆さんと、お母さんは見えませんでしたが、お弁当を広げて食べてます。
今日は、曇り空だから、それほど暑くはありません。
太陽も顔を出していないから、公園で外食するのにはちょうどいい天候です。
少し離れたところでも、同じように大きなシートを広げて、若い夫婦と子どもたちがお弁当を広げて食べてます。
その近くでは、同じように一組の家族が昼食をとってます。
ここからだと、弁当の中身まではわかりません。
ただ、たった１枚のシートの上の幸福って、本当はとっても大きな幸福じゃないかと思ったしだいです。

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