124 抱きあげては?

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8月夏の朝の太陽は、もうカンカンと照ってます。
でも、今日も風が結構吹いているので、割と歩き易いよ。
白っぽいアスファルト道の黒くなった所のにおい探し、コンクリートの電信
柱のにおい探し。

鎮守の森では、蝉が鳴いてた。
「ミーン、ミーン」と。
森の回りの草叢に顔を埋めてにおい探し。
蝉の声を聞きながら、神社の中を歩きました。
やっぱり、土はいいねぇ。
アスファルトと違って、足の裏に心地いい。

路地のコンクリート塀の裾伝いに、先客の匂いを求めて歩いてます。
匂いを見つけると、左端から右端へと斜め渡り、この道はあまり自動車が通ら
ないから事故には逢わないよ。
空を見上げると青い空、真上に白い半月が残ってました。
低い雲は、風に流されていく。
大きな家の庭には、葉っぱと同じ色の蜜柑の果実と柿の果実が生っている。
大きく風にゆれる名前の知らない樹木が、枝を揺らせている。
二階のベランダに干された薄い夏蒲団は、風とダンスを踊ってる。
風が、耳元でなにか話し掛けてゆく。

日傘を持ったご婦人とクールビズ姿の男性は、バスの停車場へと急いでる。
マテバシイ通り沿いの紳士服センターのがらんとした駐車場の前で、僕はい
つもの立ち止まり。
ここの家のパパは、そんな僕を縁石に腰掛けて、見下ろしてる。
僕は、腰掛けたここの家のパパの足下に近づき、座り込み、そっと見上げる。
「また、いつもの座り込みか?」と、今日は冷たい言葉。
それならばと、僕も座り込み続行。
なんだか、今日は持ち上げてくれそうもない。
しかたがないと、僕は歩き始める。
だけど、1時間近く歩いたから、やっぱり疲れてるんだ。
今日は、抱き上げてはくれないのか?



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