不思議な体験

神宮前の学生寮について、このブログに書いたのを覚えていてくれてるでしょうか。
今日もまた、その時の話しをしてみようかと思います。
以前も話したように、1・2年生は、木造建ての旧館に住む慣わしだった。
あれは、旧館の2階に住んでいたときのことだ。
でも、季節いつだったのかは、今となっては、はっきりとした記憶がない。

私の住んでいた部屋は、階段を上ってすぐの所にあった。
その部屋の出入口は、木造の扉で真ん中より少し上の方にスリ硝子が嵌め込まれていた。
ある日の夜、その部屋で、いつものように寮の同級生と、他愛のない世間話をしていたときのことだ。
その出入り口の扉を擦り抜けて、得たいの知れない白いものがスーット部屋の中に入ってきたのを見た。
建物の外を走る自動車のヘッドライトが、スリ硝子を擦り抜けて入ってきたんだろう。
きっと、見間違いだと自分を納得させようとした。
ところが、その同級生が、
「いま、部屋の中になにか白いものが入って来なかった。」と聞いてきたのだ。
私は、さっき心の中で、自分に言い聞かせた理由を、その同級生に言った。
じゃあ、確かめようと、一旦部屋の外に出て、自動車のヘッドライト入ってくる可能性があるかどうか確認した。
しかし、その部屋に外からの光が入ってくる可能性はなかった。
私の見間違いで、何とか恐怖心を抑えようとしていた気持ちの箍外れて、身体中に鳥肌が立つのがわかった。
私たち2人は、すぐに別の部屋にたむろしている同級生たちに、
「誰か、私たちが居た部屋の前を通ったか。」と聞いた。
「ずっと、この部屋で話していたから、誰もそっちの部屋にはいってないよ。
何、2人とも真っ青な顔して、何かあったのか。」と逆に聞かれ、ついさっき見た光景を話した。
「そんなバカな事があるか。」と、そこに屯していた同級生に一笑に付された。
しかし、私たち2人は、
「どちらか1人だったら見間違いもあるだろうけれど、2人が同じものを見ている。」と主張をしたが、誰も納得してはくれなかった。

しかし、あれは見間違いじゃない。


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