成果主義って?

かつて成果主義を掲げていた会社のシーンを妄想してみた。
あくまでもこれは、フィクションです。

今日も、男(仮にIとしよう)と係長(KK)は、課長(K)席の前に立たされている。
そして課長は、席の前に立っている威圧的な低い声で男に質問する。
K「Iさん。
 昨日の成績は、どうでした?」
I「昨日ですか?」
K「そうです。昨日のあなたの成績はどうだったんですか?」
I「昨日は、0です。」
K「昨日も、0ですか?
 昨日のあなたの朝の報告では、『本日の見込み』と数字はありましたよね。
 あの数字は、嘘だったんですか?
 あの数字は、どこへ行ったんです?」
I「ええ、あの数字は嘘じゃありません。
 先方と連絡をとっているのですが、なかなか先方と連絡が取れなくて、成果報告ができないんです。」
K「ということは、今日にも成果報告が聞けるんですね。」
I「いえ、ですから、先方と連絡が取れればということなんですが、・・・」
K「それで、先方とはどのくらい連絡を取っているのですか?」
I「一応、朝昼晩と連絡は取ってます。」
K「当然並行して書面の手配はしているんでしょうね?」
I「えっ、書面の手配はまだしていません。」
K「何故やらないんです?
 本当に成果に繋げようと言う気があるんですか?
 あなた、やる気はあるんですか?
 新入社員じゃないんですよ。
 結構な給料を貰っているんでしょう?
 新人さんの1.5倍は取ってますよ。
 新人さんの方が、あなたよりよっぽど成果を上げてますよ。
 恥ずかしくないんですか。
 いい年をして、このままでいいんですか?
 どうするんです?」
K「KK、あなたは部下にどのような指示・教育をしているんですか?」

これは、私の妄想である。
でも、にこんな形で連日のように、社員の面前で課長席の前に1時間立たされていると、「人間としての尊厳」はズタズタにになってしまうだろう。
でも、回りの人間は、誰も助け舟を出してはくれない。
助け舟を出そうものなら、今度は火の粉は助け舟に降りかかってくる。

だが、こうやって精神的に痛めつけられて辞めていった人たちは、たくさん居るのだと思う。

Kの言った言葉は、「精神的な強さをつけてもらうために、鬼の気持ちで対応しているのに、わかってくれない。」
精神的なプレッシャーを克服しなければ、生き残れないってことを教えるつもりだったのに。」
本当に、そうなんだろうかという疑問は残る。
そして、当のKもその上の人間から精神的な強さの試練を受けているんだろう。
こんな、成果主義も未だにあるかもしれない。
和ませる趣旨からは、外れるだろうな。
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