チーズの目 16

 書き手が遅いものだから、本当は昨日(4月13日)記録する予定の内容が、一日ずれて今日(4月14日)になっちゃった。
 そして、今日も朝からいい天気。
 ここの家のパパが起きないものだから、今日はここの家のママと朝の散歩に行って来て、いまは僕の指定席の毛布の上にゴロリ。
 なんか、僕っていつも寝転がってばかりいる。
 本当は、外に出て駆けずり回りたいんだけれど、今僕が住んでいる地域では、(この地域だけではないか?)犬一匹が駆けずり回ること許されていないんじゃないかな。
 公園に行ったって、放し飼い禁止の看板が立っていて、犬が自由に動き回れるのは、「ドッグラン」だけなんじゃないかなって、思った。
 そういうわけで、僕たち飼い犬は不自由な思いをしていることを、わかってもらえるかな?と愚痴ってたら、気分がネガティブになるから、これ以上考えるのはやめよう。
 でも、退屈だよなぁ。

 午後3時、いつもより少し早い時間だけれど、ここの家のパパが、僕を散歩に連れて行ってくれた。
 借りていた本を返すために、近くの図書館へ行くみたい、本を3冊小脇に抱えている。
 この家のパパは、近くの図書館目指して歩く。
 僕は、つい友達の匂いにつられて立ち止まったり、寄り道をしたいのに、なかなか僕の意向を汲んでくれない。
 そうやって、図書館に着いた。
 僕は、図書館の玄関近くの立て看板の鉄柱に繋がれた。
 でも、ここは丁度草っぱらだから、僕にとっては好都合。
 いい時間潰しになる。ここの家のパパも、なかなか、考えてくれているみたい。
 本を返すだけだったんだろう、そんなに長い時間は繋がれていなかった。
 それから、いつもより少し長めの散歩。
 曲がり角を曲れば、僕の住む家なんだけれど、つい僕は座り込んでしまった。
 疲れたわけじゃないけれど、このままもう少し外にいたいって意思表示をする。
 だけど、ここの家のパパは、
 「少し歩きすぎたから疲れたのか。」といって、僕を抱き上げて、曲がり角を曲ってわが家に帰ってきてしまった。