黄昏記

読了本の紹介です。
今回は、並行して読んでいる浜田晋著「老いるについて」の中で、看取りの記録の中で白眉と紹介されていたものです。
歌人である真野さよ著「黄昏記」です。

黄昏記 (同時代ライブラリー)

黄昏記 (同時代ライブラリー)

正直に真面目にを信条に生きてきた明治生まれの女性、素封家の家に縛られ、4人の子供を育てたあとに、65歳の時に、突然5歳年上の夫が脳溢血で倒れ、半身不随となり、再起の望みのない介護生活。
そして、夫の十三回忌を終えたあとに、待ち受けていたものが脳軟化症でした。
著者の実体験を基にした記録小説です。
だから、書かれている内容に説得力があります。