[随感日記] 退所されるご利用者さんのこと。
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今日は、私が入社したときから当デーサービスを利用されていたご利用者さんが、特別養護老人ホームに入所が決まりそうだということでご利用者の家族の方が来られて、今まで当デイサービスを利用していたときにおいていた荷物を持って帰られました。
嬉しいことに、リハパン・オムツ・尿取りパッド・トロミ剤は、寄付していただくことになりました。
ただし、もう帰ってくることはないだろうけれど、そのときにはよろしくと言う言葉を残されましたが。
当のご利用者さんは、少しばかり認知がありましたが、日ごろの言動の中には、かつての日本の親父と言うオーラを体中から発散させて、背筋を伸ばして、「人間とは・・・。」とか「人生とは・・・。」となかなか含蓄のある言葉を話される姿は、本当に今では見ることのできない日本の親父って姿でした。
その姿をこれから見ることができないかと思うと少しばかり残念です。
以前は、夜中の排泄介助で結構手を焼き、少しばかり面倒くさいなという思いを持ったこともありました。
とにかく重たくて一人では持ち堪えられないのです。
だから、トイレ誘導する場合も、ご本人の協力を得ないことには、到底立ち上げることができないのです。
それで、ついオムツで用を足してしまうという状態でした。
そうするとオムツの中に失禁した後、背中等が痒くなるようで無意識で背中を掻いてしまい、背中が血だらけになっていることもありました。
その後は、気づいたときには、温かいお湯で絞ったタオルで背中を拭き、塗り薬を塗布させてもらいましたが、それではなかなか即効性がないのか、「引っ掻くように掻いてくれ。」と懇願されるのです。
しかし、それはできない相談というものです。
で、かなり長い時間背中をさすってあげました。
そのあとで「こんなに優しくしてもらったことは今までにない。ありがとう。」と、礼を言われたときには、嬉しくなりました。
ご本人は、そのことをすぐに忘れてしまい、その後もその言葉を何度も使われるにしてもです。
ご家族の話では、今度の特養で半永久的にそこで過ごすことになるだろうとのことでした。
ご家族の話だと、
「現在、母親と叔母さんは有料老人ホームのお世話になっていて、父親も有料老人ホームは、経済的にとても面倒見切れない。
親父が特養に入ってくれれば助かる。」と、自嘲気味の笑い声を残されて、当デイサービスを去っていかれた後姿は、なんとなく疲れが見えました。
どうして、政府は小出助教授が以前から言われている内容のことをきちんとした報道をしないのだろうと本当に理不尽な国だと痛感します。
チェルノブイリ原発事故を参考にすれば、もっと迅速に対応できるはずなのに、どうしてそれを認めようとしないのだろうかと考えると、それを認めると国家財政が破綻することになるからのようだ。
それほどの事が起きているのに、それが起きていないようにしたいみたいだ。
しかし、歴史が真実を語るだろうが、その時には、きっと取り返しのつかないことになっている可能性があるだろう。
小出助教授の説だと、自分は既に50歳代だから、それほどの影響は受けないだろうが、子供たちはこれから相当の影響を受けることになることを思うと、言葉に言い表せないほどの怒りを感じる。
これから少子化が今以上に進んでいくと思うと、本当に情けない国に住んでいる。
だから、何とかしないといけないと思うが、どうすればいいのやら。