キタギツネのうた
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ある人のブログに定期訪問していて、ふと思い出したことがあります。
それは、今までにも何回かこのブログに登場していただいた神宮前にあった学生寮のひとりの寮友のことです。
とにかく彼は、ギンギンのハードロック・ファンだった。
ハードロック以外は、聴かない主義だった。
その影響で、周りの寮友も感化されてしまった。
エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジョニー・ウィンター、ローリングストーンズなどなどでした。
ただし、ジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリンのギターリスト)については、評価は低かった。
そんな彼が、珍しくハードロック以外の音楽を聴いていたのにはびっくり。
何を聴いていたのかと言うと、イルカさんの「夢の人」でした。
このアルバムには、イルカさんの代表曲にもなっている「なごり雪」が収録されていますが、彼が好んで聴いていたのは、そういうメジャーな楽曲ではなく、「キタギツネのうた」でした。
とはいうものの、今と違ってカセット・テープに録音したものを聴くので、選曲なんてことはできません。
ですから、カセットテープの両面を聴くことになります。
30年ぶりに聴いた楽曲ですが、なぜだかわかりませんが、鼻の奥置くというか、目の奥の部分がツーンとして、涙がじんわりと流れてきそうな、そんな感傷的な気分になってきました。
寮に居るとき、「卒業後は、一切連絡しない。」と言い切っていたから、こちらからも連絡していないので、30年以上音信不通です。
今、どこで暮らしているのやら、きっと生きているだろうと思いますが、見当もつきません。
彼だけではないですが、別れたあとまったく音信不通の人ばかりです。
この青空の下で、まだ皆生きているのだろうか、それとも・・・。