生き続けること。

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高齢化社会と言われる現代において、生き続ける意味が、改めて問われているのではないかと、今の仕事を続けていて感じる。
介護施設で過ごされている利用者さんたちは、今生きていることに満足しているのだろうかと、自分自身に問うが、答えは見つからない。
ある利用者さんは、現役の時の仕事に今も就いていると思っていて、明日は早くから現場にいかないといけないから、今日は泊めてもらっていいかと、まるでここが旅館と勘違いしている。
時には、「女性の利用者さんと、二人で泊りたい。」なんてことを言い出す。
ある利用者さんは、幻視があるみたいで、見えない人と一人何役もこなして、話をする。
それは、まるで一人芝居を見ているようで、なかなか興味深いものです。
ある利用者さんは、発語はあるのだけれど、全く話をされず、ただ笑っているだけだから、何を感じ何を思っているのか、全くわからない。
ある利用者さんは、過去の世界で生きておられるようで、「学校にいくから学生服を出してくれ。」とか、「今日は○○さんの葬式だから、礼服を出してくれ。」とか、「釣りにいくから車を出してくれ。」とか、とにかく目まぐるしい場面展開に話についていけない。
矛盾点を突くと、「俺にもわからん。」と、逆ギレされる。
というような毎日を過ごしている。
食べて排泄をして、ボーッとテレビを見ていたり、昼寝をしたり…。
その中で見守り、介護を行っている。
利用者さんたちは、この生活にきっと満足はしていないんだろうなぁと思いながら、じゃあどうすれば満足してもらえるんだろうと、つい考え込んでしまう。
でも、生き続けているってことが、ただそのことが一番大事なことかもしれないのかなとも思ったりしている。