電車の中で 5

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今日は、8月最終日です。
明日からは9月が始まります。
このブログを始めて5ヶ月が過ぎました。
しかし、今日の暑さ室内で34.5℃、湿度49%となってます。
朝の涼しいうちにと、住民税等を支払いに銀行に行って来ました。
それから、ハロワにも行き求人検索機君に祈りを込めて、検索してきましたが、求人は専門職系統(IT、介護、造園など)ばかりでした。
それから、ついでに図書館へ行ったのですが、本日は月末で休館日。
ガックリして帰って来たところです。
まぁ気を取り直して、今日を乗り切ろう。
「電車の中で」をテーマに決めて書き綴ってきました、本日はこんなエピソードをお読みください。



〈EPISODE 5〉
私が利用していた通勤電車、乗車位置はいつも同じでした。
そうするとよく見る顔ぶれが、いつもの駅から乗り込んできます。
挨拶も言葉も交わした事はありませんが、なんとなく毎日のように顔を合わせていると不思議な親近感が沸いてくるもんですね。
心理学でいうところの『熟知性の法則』っていうやつだと思うんです。
アメリカの心理学者ザイオンスさんの実験から名付けられた法則だそうです。
そんな顔見知りの方(と言っても一度も話したことのない人です)の一人に、乗る時にいつも少年雑誌を小脇に抱えて乗り込んでくる若いサラリーマンがいました。
過去形にしているのは、私が現場を離れてしまったからです。
今も、利用されているかもしれません。(念のため)
なぜ、その方に関心を持ったかといいますと、その男性は、私が目的地でも降りてもまだ乗ってらっしゃったのです。
私も結構な遠距離通勤をしていますが、それよりももっと遠隔地なのかと思うと、優越感じゃなくて、『同病相憐れむ』っていう仲間意識みたいなものを感じたからです。
先方は、「年取ってまで、遠距離通勤はしたくねぇなぁ。
早く、移動させてもらいてぇ。」と思ってたかもしれませんが。

また別の顔見知りには、こんな方もいました。
その方は、目の不自由な男性(Aさん)でした。(この過去形も、私が戦線を離脱したからです。全社同様にまだ通勤されているかもしれません。)
Aさんは、いつもの駅から女性(Bさん)と一緒に乗り込まれました。
Aさんが、電車に乗り込まれると、杖を折りたたみ専用の袋に納められ、入口近くのポールを握って直立不動で立っていらっしゃいました。
入口近くの椅子が空いている場合は、さっきのBさんが、Aさんの手を引いて空いた席まで誘導され、隣の席が空いてればとそこに座られますし、空いてなければ、その前に立たれていました。
いつもご一緒ということではなく、たまにAさんお一人で乗ってこられることもあります。
その時も、いつものように入口近くのポールを握って立たれてました。
Aさんの行動をよく知っている方は、Aさんが入ってこられると、Aさんの所定場所をそっと立ち去って、Aさんがいつものように立てるように場所を譲ってました。
しかし、Aさんの行動を知らない方は、当然ながら事情はわかりませんから、その場所を譲る事はありません。
その場合は、Aさんは、別の場所に移られます。
いつものように一緒に電車に乗られる、AさんとBさんの行動を見てますと、てっきり、2人は知り合いだとばかりずっと思っていました。
ある時、入口と反対側の座席が空いているとき、BさんがAさんに「向かいの席が空いてますよ。座ります。」っていう会話が聞こえてきました。
その時、Aさんが「入口と反対の座席は、出る時大変なので結構です。」って答えられました。
てっきり、友達だと思ってたんですけど、違うんですね。
その方たちも、顔見知りだったんです。
だから、いままで隣同士になった時も、AさんとBさんがあまり会話をしている光景を見た記憶がなかったんだと、改めて認識した次第です。
「袖すりあうも他生の縁、躓く石も何かの縁。」(グレープさんの『三年坂』のさだまさしさんのMC)縁を大切にしましょう。

*他生=今生でなく、前世において結ばれた因縁


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