七福神

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 ちょっと隣市に用事があって、電車に乗って出かけてきました。
 ブラっと町中を歩いて目的地近くにお寺(長全寺)があったので、ちょこっと立ち寄ってみました。
 山門の前に立つと「不許葷酒入山門」の標札が目に入りました。
 これは、かつて夏目漱石さんの本をパラパラと見たとき(決して読んだという意味ではありません)にお目にかかったことがある文字列です。
 (しかし、正確な意味がわかりません。帰宅後、ネットで調べてやっと判りました。「酒と葷(くん:とは、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、ネ ギ、といった臭の強い食べ物)」を山門の中に持ち込んではいけないとの意味でした。)
 そして、この標札が掛かっているお寺は、曹洞宗禅宗)だということです。
 山門を潜ると、すぐに目に入ったのが「長全寺七福神」の案内板です。

 七福神の絵柄は、正月を迎えるたびに、よくお目にかかるものですが、これまた正確な情報を持っていない。
 これも、帰宅後Wikipediaで調べたところ、下記の内容がわかりました。
 ■恵比須(えびす)「古くは『大漁追福』の漁業の神であり時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神となった。」日本古来の神様、漁業の神様
 ■大黒天(だいこくてん)「インドのヒンドゥー教シヴァ神と日本古来の大国主命の習合(ちがった教義・主義を折衷し、調和すること)。大黒柱と現されるように食物・財福を司る神となった。」
 ■毘沙門天(びしゃもんてん)「インドのヒンドゥー教のクベーラ神で、これが仏教の神のヴァイシュラヴァナ(多聞天)になり日本では毘沙門天と呼ばれる。武神。
 ■辯才天(べんざいてん) 「七福神の中の紅一点で元はインドのヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー神。七福神の一柱としては「弁財天」と表記されることが多い。福徳・諸芸能上達の神
 ■布袋尊(ほていそん) 「唐の末期の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したといわれる仏教の僧。」室町時代後期に七福神に組み入れられたとのこと。広い度量や円満な人格、また富貴繁栄をつかさどるものとしてかんがえられたとのこと。
 ■寿老人(じゅろうじん) 「道教の神で南極星の化身の老子。」長寿の神。
 ■福禄寿(ふくろくじゅ) 「道教の宋の道士または、道教の神で南極星の化身の老子である寿老人の別名または同一神とされる。」幸福(現代日本語でいう漠然とした幸福全般のことではなく血のつながった実の子に恵まれること)、封禄(財産のこと)、長寿(単なる長生きではなく健康を伴う長寿)の三徳
 青い文字の部分をまとめると、このようになる。
 商売繁盛・食物・財服・武・福徳・諸芸能上達・繁栄・富貴繁栄・長寿・子宝・財産・健康を伴う長寿 
 そして、これが室町時代の京都で起こった「都七福神」から連綿と続いてきた日本人の幸福観なんだ。
 
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